2017/01/23

あまりにも豪華すぎるヴェルサイユ宮殿と庭園!ぜひ訪れよう

フランスパリを訪れたら、郊外のヴェルサイユ宮殿は必見です。

あまりの豪華絢爛さに、しまいには感覚がマヒするほどです。

写真は庭園側からみた宮殿ですが、庭園の装飾も素晴らしく、宮殿はどこも豪華といっても、世界的にも突出していると思います。

入り口では日本語の案内図をもらうことが出来ます。

・礼拝堂
写真では分かりにくいのですが、下の階からつながっています。柱や手すりの装飾、天井画とそれらをふちどる装飾を含め、かなり凝っています。

アルドゥアン・マンサールの設計により、1689年に建設が開始され、マンサールの死の二年後、後を引き継いだ義弟により、1710年に完成しました。

バロック様式とゴシック様式の両方の要素を持つ、独特の礼拝堂です。

・王の大居室群

ヘラクレスの間:
ヴォールト(かまぼこ型の天井)に描かれている、フランソワ・ルモワンヌによる天井画『ヘラクレスの栄光』はとても大きなものです。この作品には142人の人物が描かれているそうです。

扉や天井画周辺、柱上部など、あちこちに金色の細かな装飾が施され、使われている壁や柱の石材(大理石だったと思います)もすごく豪華です。

メリクリウスの間:
この部屋は、色々な経緯をたどっています。もともとは、装飾がほどこされた寝室だったのですが、ベッドがとり払われ、代わりに机が置かれた空間になったこともあれば、素晴らしい銀細工の小物や、銀製のシャンデリアや手すりなどで部屋が飾られていたこともあるそうです。

当時は金銀の糸で織られた織物のブロケード(模様を浮き織にした紋織物)が壁やベッドを覆っていたそうです。見て見たかったな~。

今見学しても十分素晴らしい部屋です。ベッドと天蓋に飾られている織物、ベッドの宮部分や天蓋の上部にある金細工も豪華です。

ヴォールトの天井にも複数の絵画が飾られています。


アポロンの間:
天井の装飾や絵画がとても豪華な部屋です。今でも十分豪華なのですが、当時は壁に使われた布に金と銀の刺繍が施されたりと、すごかったようです。公式サイトによると、現在修復中で見学できないそうです。

これ以外にヴィーナスの間、マルスの間、豊饒の間、ディアナの間と、合わせて全部で7室あるのですが、当時日中は開放されていたそうで、ここで王の姿を見かけることもありました。

・鏡の回廊
ヴェルサイユ宮殿=鏡の回廊というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実際に見たインパクトは強烈で、言葉で表現できない豪華さです。

全長73メートルある回廊には、357枚もの鏡で飾られ、柱はフランス産の大理石がつかわれています。

さらに、柱の上部は、ブロンズに金メッキが施されているんです。

ヴォールト(かまぼこ型の天井)は、30点の絵画(ル・ブランによるもので、ルイ14世戴冠後18年間の偉業を描いたもの)で埋め尽くされ、その天井からきらびやかなシャンデリアがいくつも吊るされています。

当時ここを初めて訪れた方は、驚きを隠せなかったのではないでしょうか。

床は寄木細工というのでしょうか、木製です。

この回廊は主に、外交使節接見の際や、王族の結婚式の際などに、舞踏会や娯楽の場として使われました。

2007年に修復され、ますます美しくなったようです。

・王妃の寝室
王妃はここで大半の時間を過ごしました。またこの部屋では、公開出産も行われました。

ベッドや天蓋のファブリック類は華やかでとても凝っています。また、天蓋の上部、壁、天井あらゆるところに金色の装飾が施され、すごくゴージャスなんです。

ベッドと壁の織物は、下絵をもとに新たに織り直され、ベッドと手すりは、資料をもとに再度彫り直されたものです。

・戦闘の回廊
ここには、96年のトルビアックの戦いから1809年のヴァグラムの戦いまでの、33の絵画が飾られています。すべて戦いの絵なので、正直に言うと、個人的にはあまり好きではないです。

しかし、この場所には、フランスが内外の敵との戦いの上に築かれたこと、これからは平和と繁栄をもとにした時代に入ろうとしている、という2つの意味が込められています。

また、戦闘で亡くなった80人の将校の胸像もあり、霊廟としての役割も持っています。

この他にも、『ナポレオン1世の戴冠式』の絵画が飾られた戴冠の間、仮面舞踏会などの祝宴に利用されたオペラ劇場、10万枚もの金箔を使った王の門(写真)など、見どころが目白押しです。

・庭園

宮殿を出て庭園に向かうと、庭木や芝生にはさまざまな装飾模様がほどこされ、美しくカラフルな花が彩りを添えていて、本当に優雅な気分になれます。
宮殿内の見学の際にも、以下の写真のように、ところどころ少し高い視点から庭園をながめることが出来ますので、しっかり味わってください。

実際に庭園に降りて見学すると、その広さに驚くと思います。
春から秋には、大噴水ショーもあります。(別料金)(jp.chateauversailles.frで検索。日本語に切り替え、「大噴水ショー」でサイト内を検索すると、最新の曜日や時刻がのっています。)

庭園内は、徒歩でまわるとかなり歩きます。プチトランというガラス張りのミニ列車を使うと便利です。(train-versailles.comで検索)。

・ヴェルサイユ宮殿と庭園について

パリから約20km離れたヴェルサイユにある宮殿と庭園。1979年にユネスコ世界遺産に登録されています。

ルイ14世は、最も大きく、豪華な宮殿をめざし、1661年に建設を開始しました。

ここまで贅の限りを尽くして建設されたのは、王の住居にとどまらず、権力を示す目的が大きかったのでしょう。

しかし、直接の動機は、ルイ14世の大蔵卿だったニコラ・フーケの城、ヴォー・ル・ヴィコント城の豪華さに嫉妬したためともいわれています。

この城が建設された後、フーケは失脚させられ、ルイ14世は、同じ芸術家たち(画家ル・ブラン、建築家ル・ヴォ―、造園家ル・ノートル)を使い、ヴェルサイユ宮殿を建設させたそうです。

・ヴェルサイユ宮殿の行き方と入場券

パリから電車で行く場合は、RERのC線の各駅まで行き、Versailles Rive Gauche(ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュまでのチケット(ゾーン1-4)を買います。「ticket T+」の有効範囲にヴェルサイユは含まれていないのでご注意ください。

入場券は、ヴェルサイユ宮殿にも使え、多くの美術館めぐりに共通で使える、パリ・ミュージアム・パスがお得で便利ですが、噴水ショーなどは別料金です。

最新情報は公式サイトをご確認ください。(jp.chateauversailles.frで検索。日本語に切り替え可。見学前の準備のところに色々のっています。)

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