2016/09/04

地中海塩がしっかり効いてるスペイン料理

スペイングルメについては、各家庭により個性がある料理であり、地方により特色があるので、一概には言えないでしょう。

しかし、特徴として、塩分がよく効いていて、その地中海塩が、味付けに重要な役目をしていると言えます。

そして、これにオリーブオイルが加わります。

スペイン料理は、2010年に地中海料理として、イタリア・ギリシア、モロッコと合わせてユネスコの世界無形遺産に登録されています。

日本人によくなじみのあるスペイン料理のひとつが、パエリアです。
パエリアの基本的な作り方は、パエリア用のなべ(パエジーラ)に具をオリーブ油でいため、米・水・塩・サフランを加え、しばらく煮込んだうえで、オーブンで焼き上げるといったものですが、この具には、色々なバリエーションがあります。

よく知られているのは、シーフードのパエリア(イカ、エビ、ムール貝などを使ったもの)ですが、野菜をつかったものや、ソーセージを使ったもの、イカスミのパエリア(パエージャ・ネグロ)もあります。

日本ではどちらかというとイカスミのパスタの方がなじみがあると思いますが、イカスミのパエリアもやはり見かけは真っ黒です。Cocoruuがスペインで食べたものは、塩がよく効いていました。
薄味が好きな方は、レストランによっては塩を減らしてもらえるようです。しかし、そのままの濃い味が、おいしく食べる秘訣です。

というのは、本場のスペイン料理は、塩味を含め、素材の味、オリーブ油などトータルで味が完成されていて、この塩分が重要な引き立て役になっているからです。ある意味、主役とさえいえるかもしれません。

日本料理の味覚で食べてしまうと、ある重要なもの、すなわち「だし」が足りない、と思ってしまう場合があるかもしれません。(もちろん使われている魚介類などから、だしはでているのですが)

そのため、日本にあるスペイン料理店では、日本人の味覚にあわせてくれているのか、パエリアにあえてだしを加えているものもあります。大阪でフラメンコを楽しめるお店のパエリアを食べた時は、だしが効いていました。

本場のスペイン料理を食べる機会があれば、しっかり効いた塩分も含めて完成されている、その味を楽しんでください。

その他、スペイン料理として観光客が食べるであろうものに、以下のものがあげられると思います。

ソーセージ:細かく刻んだ豚肉に香辛料などを加えた豚の腸詰めカタルーニャソーセージ。(プティファラ)豚の血が入っている赤いものもある。
パン:パンにトマトをなすりつけたもの。ニンニクやオリーブオイル、塩もつかわれています(パン・コン・トマーテ)
コロッケ:ポテトコロッケや白身魚のコロッケ、クリームコロッケなど。

白身魚(メルルーサ):タラのバスク風(タラのフライにソースがかかっていて、えびが添えられている)

スペインオムレツ(トルリーリャ・デ・パタタス、トルリーリャ・エスパニョーラなど)サイコロ状のジャガイモの入ったオムレツ(玉ねぎやハムがはいっているものも)、一切れはうすいショートケーキのような形
スープ:魚のスープ、温野菜のスープ、ガーリックの効いた伝統的なスープ(ソバ・デ・アホ)、パンが入ったスープ、トマトベースの冷製スープ(ガスパチョ)など

デザート:プリン(フラン、生クリームをそえることも。)、冷やしたカスタードクリームに砂糖飴がかかったもの(クレマ・カタラナ)、アイスクリーム(エラード、ソースがかかっていることも。)

スペイン料理を食べての正直な感想は、おいしかったけど、ちょっと大味で塩辛いというものです。しかし、この話をすると、スペインに行かれた2名の方が2名とも、おいしかった~と言っていましたので、結構好みが分かれる料理と言えるかもしれません。

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