2016/09/26

イスタンブールのブルーモスク・地下宮殿・アヤソフィア!神秘的ではずせないポイント

イスタンブールスルタンアフメット・ジャーミィブルーモスク)を見た時の強烈な印象は、今も鮮明に残っています。

これまでに見たことのある日本の寺、神社とも、ヨーロッパの修道院や教会とも違う、独特の外観。いくつものドーム状の屋根をもち、その周辺には6つの突き出た尖塔(ミナーレ)。

ドームは1つの大ドームとその周りを囲む4つのドーム(5つの主ドーム)があり、それ以外に小さなドームもたくさんあります。スルタンアフメット1世の命により、1609年から約7年の歳月をかけて建設されました。
中に入ると、シャンデリアのように天井からライトが吊るされているのですが、高い天井から、いくつものワイヤーでかなり低い位置までおろして取り付けられています。
そのライトも、小さなライトが円状に取り付けられた独特の形をしています。壁やドームの周辺には美しいステンドグラスが取り囲み、そこから差し込む光がモスクの中をやわらかく照らし、幻想的です。
床には、座って頭を下げてお祈りをするため、赤いじゅうたんが敷き詰められています。

柱にはアラビア文字が描かれ、柱の上部から天井にかけ、美しいブルーのイズニックタイルが数万枚もはられています。
このブルータイルの美しさから、ブルーモスクともよばれているわけですが、トルコブルーという言葉がある位で、とても特徴的な、きれいなブルーなんです。

写真ではその美しさが十分伝えきれないのが残念です。

Cocoruu達は夜に訪れていないので直接は見ていませんが、夜にはライトアップされるそうです。夜景の中に浮かび上がるブルーモスクもまた素敵でしょうね。

ブルーモスクから徒歩ではちょっと歩きますが、地下宮殿Yerebatan Sarnici)も神秘の空間で、おすすめです。

地下宮殿…と聞くと、地下の住居のようですが、実際は地下にある貯水池です。

ですが、実際に訪れると、地下にいくつも並ぶ柱が、たまっている地下水に反射し、ライトに照らされて神秘的で素敵なんです。
写真ではわかりづらいですが、メデューサの首が柱の下に足されている所もあります(上下逆向き。もう1体は横向きになっています)。
天井はアーチ状になっていて、規則正しく配列された柱を眺めていると、日本語で地下宮殿とよばれているのもうなずけます。
トルコはブルーモスク、カッパドキアの奇岩、見どころは山のようにありますが、ここも是非訪れてほしいところです。

地下宮殿はイスタンブールの地下にある昔の貯水池のうち、最も大きなものです。

縦140m、横70m、高さ9m位の大きさで、ビザンティン皇帝ユスティニアヌス1世の時代、6世紀頃に建設されたと考えられています。

柱は336本あったのですが、今では一部がなくなっているそうです。

クジャクの目の柱(めんどりの目の柱、蛇の柱、涙の柱など、様々な呼び方がある)と呼ばれている柱は、目玉のような模様が彫られていて、周囲の柱と違って目立ちます。

地下の貯水池ということもあり、良く見ると柱の上部の彫刻もさまざまで、いくつかの種類の柱をはぎ合わせて建設されたようです。

メデューサの首も、高さが足りないため継ぎ足すのに使われていたのでしょうが、それがかえって、バラエティに富んだ柱構成になっていて、しかも全体としては、まとまっているので面白いです。

イスタンブールに行ったら、ぜひ訪れてみてください。特に夏は、強い日差しを避けるのも兼ねての観光がおすすめです。

公式サイトによれば、開館は毎日、9:00-17:30までです。

地下宮殿を出ると、近くにアヤソフィアがあるので、こちらも訪れるとよいかと思います。ブルーモスクと同様、こちらもドームと尖塔(ミナーレ)が特徴的です。ブルーモスクは珍しく6本もの尖塔をもつのですが、こちらは4本です。

おもしろいのが、この4本の尖塔は、別々のスルタンによってつくられたため、どれもデザインが異なることです。
Cocoruuたちは内部を見学する時間がとれなかったのですが、内部には多数のモザイク画が残っているそうです。
大ドームの周囲には、黒の円盤が取り付けられ、金色の文字で4人のカリフの名前がかかれています。

アヤソフィアはコンスタンティヌス1世から2世の時代にかけて教会として建設されたのですが、何度か焼失を繰り返し、6世紀に作り直されてからはギリシャ正教の大本山とされていました。のちにビザンツ帝国の時代が終わるとイスラム寺院として使われたという経緯があります。

トルコは日本を含むアジアと、アメリカ・ヨーロッパなどの西洋圏とのどちらにも当てはまらない独特の文化、建築物をもっていると感じます。

それはこの国が、オスマン帝国時代の特徴的な形の寺院を持っていて、シルクロードで栄えた国であり、西洋と東洋の両方の文化の影響を受けつつ、それらを融合させた独自の文化を持つ国であるからだと思います。

イラン・イラク・シリア・レバノンなどに訪れれば、似ている部分があるのかもしれませんが、アジアと西洋系の国にしか直接訪れたことのなかったCocoruuと友人には、とても新鮮で興味深く、かつ神秘的な国でした。

今は情勢が安定していませんが、落ち着いたらぜひ訪れたい国の1つです。

よかったらぜひシェアをお願いします。