2016/08/25

ベンメリア-自然のままに崩壊し、緑にとけこむ神秘の遺跡

カンボジアには、多くの魅力的な遺跡があります。

ベンメリア遺跡はシェムリアップから遠い(交通事情によりますが、Cocoruu達は休憩を入れて2時間弱かかっていました)のですが、やっぱり来てよかった!と思った場所の一つです。

『天空の城ラピュタ』のモデルになったともいわれています。

アンコール・ワットは修復が進みつつありますが、ここベンメリアは、遺跡が壊れるがままにまかせています。

ベンメリアの入り口には、ナーガ(蛇神)が残されています。遺跡は崩壊が進んでいるのですが、ここのナーガはきれいな状態で残っています。
そのあとは、壊れた石材が重なっているのを見ながら、土の道を歩いていきます。
しばらくすると、遺跡の中心だったであろう部分が見えてきます。この辺りは、木の通路を作ってくれていて、その上を歩くことが出来ます。
遺跡に使われていた石材がうず高く積み重なり、その間から木々が生い茂り、草が上をおおっています。また石材の表面には苔が生え、緑色に染まっています。

苔むした石材がどこか神秘的で、とりかこむ木々と相まって、太古の世界に迷い込んだような、不思議な気持ちになります。

本来の遺跡の形をとどめた飾り窓の部分も一部見られます。
Cocoruuがガイドさんと一緒に歩いていると、「この木は数日前来た時は、こちらに倒れていなかったんだよ。」とおっしゃっていたので、本当に日々様子が変化しているようです。
いつか見学出来なくなるのでしょうね。ここは、人間の作ったものは、いつか自然に帰るものだということを感じる場所でもあると思います。

石材には十か所位穴が開いています。これは穴の所に、木の杭を打ち込み、それにロープをくくりつけて、てこの原理で持ち上げた跡だそうです。(右下写真はアンコール・トム近くにあった展示道具を撮影したもの)

実際に行ってみて、Cocoruu個人的には、とても惹かれた遺跡のひとつです。今回の記事を読んで興味を持って下さった方、ぜひ機会があれば実際に訪れてみてください。

ベンメリアまでの交通事情について:

ベンメリアまでの距離は結構ある上、正直言って道路事情はよくありません。土ぼこりがすごく、道が狭い割には、車、ツクツク(ルーモー)、バイクなどが両側通行し、結構混雑しているのです。

車はツクツクなどをどんどん追い越しつつも、対向車が来たときは、ツクツクの前を走るか、後ろを走ってよけなければ道路幅が足りません。

バスの運転手さんは安全運転でしたが、事故にならないか心配でした。

この様な道をバスで通行すること自体、現地の人のじゃまになっているのでしょうが、かといって、ツクツク、バイクに乗るのも(個人的な意見ですが)不安です。

ツクツクを見ていると、乗ってみたい気持ちも少しはあるのですが、安全性が気になる方は、パッケージツアーの方がよいかもしれません。

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