アランフェス駅から王宮までは徒歩10分くらいです。王宮に向かう途中に通るToredo通りは並木道になっていて、ちょっとした小川もあります。ぶらぶら歩くのにいい感じです。
アランフェスには王家の保養地がいくつかあり、この王宮もハプスブルク家の別荘として18世紀に完成しました。別荘がこの豪華さなのですから、どれだけお金持ちだったのか想像もつきません。
王宮の内部は、正直に言うと、順路の最初のあたりはわりとシンプルでした。
でも途中からは、ユニークで特徴のある部屋が多くなります。
部屋のファブリックの色が統一されていて、それぞれの部屋ごとに違うイメージになっているのがすてきでした。
王宮内は、ノーフラッシュで撮影可能です。
アラブの間(喫煙の間)
この部屋は、以前記事に書いたアルハンブラ宮殿(もともとはイスラム教徒の宮殿)の「二姉妹の間」をコピーしたものです。他の部屋と大きくイメージが違うのはそのためです。
色合いは違いますが、壁の上の方は二姉妹の間の鍾乳石飾りとよく似たつくりになっています。壁の模様一つ一つが凝っていて、違う模様なのに、全体としては統一感があります。
また、赤いカーテンなどのファブリック類も部屋に良く合っていてすてきですね。
舞踏の間
シャンデリア、壁にかかったタペストリー、ピアノ、グリーンで統一されたファブリックやベルベットの椅子、金色のかざりのついた鏡や調度品、どのような方たちがここに集まったのでしょう。集まった方々の衣装も見てみたい気がしますね。
天井画もそのそばのスフィンクスのかざりも優雅です。
こちらの天井画は別の部屋のものですが、シャンデリアも素敵ですし、これが別荘の天井かと思うと、とても凝っていてびっくりします。
ファブリックと細工がおしゃれな木製の鏡台がすてきな部屋です。どのような貴婦人がこの部屋を使われたのでしょう。想像がふくらみますね。
磁器の間
壁全体が植物や人物、動物などで埋め尽くされている個性的な部屋です。ちょっとごちゃごちゃ感がありますが、とても凝っていて、インパクトのある部屋ですね。
こちらはシャンデリアやビロードの椅子がすてきな部屋です。各部屋ごとに雰囲気が違って素敵ですね。
ドレスと肖像画も展示されていました。この写真はCocoruuの友人が撮ってくれていたのですが、実際のドレスをみると当時の様子がイメージしやすいです。
王宮のそばの庭園も手入れされていて、あちこちに可愛らしいお花が植えられていて美しいです。
アランフェスにはタホ川が流れていて、王宮の庭園を散策していても、庭園をめぐるタホ川をみることが出来ます。
庭園は広く、歩いてすべてを見てまわるのは大変です。
Cocoruuたちは途中で既に記事に書いた、チキトレインを見つけて乗りました。自分たちで見ていなかった庭園の部分も見ることが出来ましたし、一般道も少し走ってくれて楽しかったです。
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