2016/11/09

フィンランドの文化に触れよう ヘルシンキとポルヴォー

ヘルシンキの街散策で、おすすめしたいちょっと意外なポイントが、「テンペリアウキオ教会」です。

外から見ると岩が積み上がっているようにしか見えないこの教会。
内部はご覧のとおり、パイプオルガンと座席、ステージはあるものの、いたってシンプル。
削られた岩肌がそのままむき出しになっているところもあります。
音響効果が良いので、コンサートが行われることもあるそうです。

この教会は、スオマライネン兄弟の設計が選ばれ、1969年に完成しました。
天井を取り囲んでつくられた明かりとりから、自然なやさしい光が差し込んで素敵です。

この教会に足を踏み入れたら、皆さんは何を感じるでしょうか。

勝手な思い込みかもしれませんが、Cocoruuは、このようなシンプルなデザインが選ばれるということ自体が、フィンランドの方々の生き方、考え方を象徴しているのではないか、と感じます。

これは、イタリアなどの、大理石をふんだんに使い、凝った装飾や彫刻が施された教会と対極にあると思います。どちらがいい悪いというのでもない、ただ世界には、様々な価値観があるということを、建築物1つからも知ることが出来る気がします。

旅行の目的は人それぞれだと思うんですが、これも旅の醍醐味ではないでしょうか。

他のヘルシンキの見どころとしては、アテニウム美術館があります。

フィンランド国内最大規模の美術館で、フィンランド人画家のほか、ゴッホ・シャガールの作品も展示されています。
Cocoruuたちは時間がなく、行っていませんが、エテラ港にあるマーケット広場では、食料品や雑貨の屋台が集まっていて、楽しめそうです。

夏の間は、日曜にサンデーマーケットもあるそうです。屋台では地元の人たちの暮らしも良く分かるので、時間があればぜひ行ってみてください。

また、ムーミン好きの方には、ショッピングセンターのフォルム(Forum)の2階にムーミンショップがあり、季節限定アイテムも売っています。ヘルシンキ国際空港のターミナル2にも入っています。

ヘルシンキ近郊の見どころとしては、前回の記事で紹介したタンペレ以外に、ポルヴォーがあります。

ポルヴォーは、ヘルシンキのバスターミナルからバスで約1時間のところにあります。正直言って見どころはあまり多くはないですが、半日くらいでちょっとどこかに足を延ばしたいというときにおすすめです。

ポルヴォー川に沿って並ぶのが、この倉庫群。赤いペンキで塗られていて、木のぬくもりがいい味出してます。
この倉庫は、かつてポルヴォーが貿易で栄えたころ、輸入した香辛料やワインを貯蔵するのに使われたそうです。倉庫が赤く塗られているのは、スウェーデン国王グスタフ3世に敬意を示すためだといわれています。

ポルヴォー大聖堂は、15世紀の初めにつくられたものです。白いしっくいの壁が素朴でやさしいです。実際に見てみると、結構ユニークな形をしています。
人形とおもちゃの博物館は、場所がちょっと分かりにくく、本屋さんに教えてもらいました。こじんまりしていましたが、たくさんのレトロなおもちゃが展示されていました。
フィンランドでは、トゥルクについで2番目に古い町ポルヴォー。散策におすすめです。

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